看護師に関する資格は、看護師免許のみではないのをご存知でしょうか。キャリアアップを目指すためには他の免許を取得したり、大学院に進学したりする必要があります。
免許について整理していきます。まず認定看護師が挙げられます。これは看護師免許を取得して通年5以上勤務した場合に受験資格が与えられます。ただし3年以上は特定看護分野についての実務研修を受ける必要があります。受験資格を得た後、認定看護師の教育養成機関にて6ヶ月学び、認定審査に合格すれば取得となります。注意点としては、5年ごとに更新が必要です。
次に専門看護師という免許です。これは、高い水準の専門的な看護を行うための技術と知識を有することの証明になります。受験資格は認定看護師より難しく、看護系の大学院に進学し修士課程を修める必要があります。そして大学院で専門看護師教育課程基準にある単位を取得する必要があります。こちらも認定看護師と同様で、看護師免許取得後に、実務研修を5年以上受けていることが必要です。ただしそのうち3年以上は専門書看護分野である必要があります。
またキャリアアップのために、違う分野の資格を取得する看護師もいます。なかでも、精神科や緩和ケアなどで働く看護師に人気なのが臨床心理士です。これは大学院に入学して臨床心理学を専攻し、卒業後に臨床心理士資格試験に合格することで取得ができます。大学院入試が大きな壁になりますが、大学院によっては色々な分野の専門家が受験できるように、社会人枠を設定しているところもあります。以上のように、看護師のキャリアアップとして自分に合う免許や資格の取得を目指すという方法があります。